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スタッフblog「季の風」

的はずれな言葉

2018-02-07
寒い日が続いていますね。先日の雪の日、我が家のある地域でもけっこう積もり、給湯器の配管が凍結して丸1日お湯が出ないという事態が起こりました。
「外に出ている配管の部分にぬるま湯をかけてください」
と言われ、一日中コンロでお湯を沸かしては、
「恐らくこの管だろう…」
というものにお湯をかけることを繰り返していましたが、日が暮れても直らず。結局、業者の方に来ていただき、見てもらったところ、私は全然関係ない場所にお湯をかけていたことが判明しました。なんてこった。そして、すぐに直り、無事お湯が出てきたのです。ありがたかったです。首都圏でここまでの寒さは想定外らしく、
「これだけ寒かったら凍りますよ。仕方ない」
とのことでした。仕方ないとは…この先もっと寒くなったらどうしましょう。

そんな寒い中、私の友人が出産を経て、子育てをスタートさせました。彼女の旦那さんは仕事で朝早く帰りは遅いため、平日はほとんど一対一で子どもの面倒を見ているようでした。そんな彼女がSNSで、
「どうしよう…左のおっぱいだけ飲んでくれない…原因がわからなすぎて涙が止まらない」
というような投稿をしたときがありました。彼女の周りには私も含め、既に母となっている友達がたくさんいます。そんな私たちが、一斉に自分の体験を元にアドバイスをしました。
「抱き方が悪いのかもしれない」
「向きがしっくりこないのかもしれない」
「もしかしたら左だけ出てないのかもしれない」
などなど…私も自分の体験を伝え、最後に
「大丈夫!そのうち勝手に向かってきて飲むようになるから!」
と、伝えました。結局、その時は彼女の左胸が張りすぎていて硬くなってしまっていたから赤ちゃんが飲みにくかったみたいとのことで、問題は解決したようでした。そのようなことがあって数日経ち、そのことを思い出しながら、
「たとえば私がギャン泣きの新生児を抱えているときに、『そのうち勝手に向かってきて飲むようになるから!』と、伝えられたとしても、全然元気づけられないかもしれない」
と、ふと思ったのです。確かにそのうち自分で向かって来るようになるのですが、それまでに少なくとも5か月くらいはかかります。あと5分で何とかなるならまだしも、5か月後…生後20日のギャン泣きしている子を抱えていたら途方もなく先の話ですよね。そう思ったら、まったくもって的はずれな言葉を伝えてしまった、と反省しました。
これからは寄り添って、もっと想像して、言葉を伝えたいと思ったのでした。
鳥馬
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