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心に残る名文

第27回 いろは和歌【を】 藤原頼道「折られけり」『新古今和歌集』より

2022-02-21
いろは和歌シリーズ、今回は「を」で始まる一首を紹介します。

題しらず 宇治前関白太政大臣頼通
折られけりくれなゐ匂ふ梅の花今朝しろたへに雪は降れれど
 (岩波書店「新古今和歌集」)

折ることができましたよ、紅の美しい梅の花を。今朝は雪が真っ白に降っていますけれど。

「折る」は現代かなづかいでは「おる」と書きますが、歴史的かなづかいでは「をる」と書きます。
作者は 藤原 ふじわらの  頼道 よりみち   (992年―1074年)。平安時代に栄華を極めた藤原道長の長男で、平等院鳳凰堂を造営した人物です。

梅の花は、まだ雪の積もるころに咲き出します。
梅の紅と雪の白。対照的な色彩が鮮やかな一首といえるでしょう。
倒置法によって強調された梅の花の美しさ、清らかさが印象的です。
福井
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