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心に残る名文

第26回 いろは和歌【る】 和泉式部「瑠璃の地と」『和泉式部集』より

2022-02-07
いろは和歌シリーズ、今回は「る」で始まる一首を紹介します。

 瑠璃 るり  の地と人もみつべしわが 床 とこ  は涙の玉と敷きに敷ければ (岩波書店「和泉式部歌集」) 

瑠璃の地と人も見るに違いありません、私の寝床は、涙が玉のように敷き詰められていますので。

この歌は、第4回【ろ】で紹介した、
 櫓もおさで風にまかするあま舟のいづれのかたによらんとすらん
が含まれる四十三首の歌群の中の一つです。

「瑠璃の地」とは、極楽浄土のこと。
涙が玉のように敷き詰められたイメージは美しく、また、人の命や思いのはかなさを想起させます。
作者の体はまだこの世にあるけれど、魂はすでに遠く離れた場所にあるのかもしれません。
福井
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