スタッフblog「季の風」
笑顔があるかどうか
2021-12-06
入社して1か月が経ち,生活の中で慣れてきたことがいくつかあります。
1つ目は,転職に際し「心機一転!」と購入したパンプス。足に馴染んでこのパンプスで歩くことに慣れてきました。
2つ目は,早寝早起き。前職は午後から夜遅くまでの仕事であったため規則正しいとは言いにくい生活でしたが,今は日付が変わる前には寝て,朝日を浴びて目が覚める。なんとも健康的な生活です。
3つ目は,満員電車。田舎育ちの私にとっては乗車率が100%を超える電車は未知の体験でしたが,電車の中であれこれ物事を考える余裕くらいはできました。
さて,そんな私には,座右の銘といいますか,大事にしてきた言葉があります。
それは,“顔晴れ”。
“がんばれ”を当て字で言いかえた言葉です。もちろんこんな言葉はありません。
これは私が好きなアーティストの方が使っている言葉なのですが,その方は,「頑張れた! という言葉は自分が笑えたときに言うものだ」と友人から言われたことを受け,この漢字を使うようになったそうです。
最初,この言葉を知った際に,笑って“頑張った!”と言えたことはあっただろうかと,ふと考えました。そんなときに思い出した場面がありました。それは大学3年生の夏。自分が所属していたチームで参加した高知よさこいでの出来事です。
前年度に,高知よさこい本祭(高知よさこいには,本祭と全国大会というものがあり,本祭は2日間にわたって行われます)でありがたいことに賞をいただき,その年は,2年連続賞をいただけるかどうか重要な年でした。
今まで以上に壮大なコンセプトのもと,皆,練習にも熱が入っており,私自身の気持ちも高まっていました。
しかし,結果は残念ながら賞には届かず,最終日の夜は全員で涙を流しました。ただ,その涙は悔し涙ではなく,全員が全員,「頑張った! やり切った! 楽しかった!」という笑顔の涙でした。
このときの,「頑張った!」は間違いなく「顔晴った!」だったと思います。
すべての場面で満足のいく結果が得られることは難しいとは思いますが,できることならたとえそれが悔しい結果だったとしても「やり切った!」と最後には顔が晴れるように“顔晴りたい”。
ふと思い出した経験から,この言葉を大事にして,この1か月を過ごしています。
まだまだ未熟者ではありますが,教材を制作するというこの仕事が今は楽しくて仕方ありません。一歩一歩成長できるように“顔晴っていけたら!”そう考えています。
橙咲